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日本映画『湯を沸かすほどの熱い愛』を観た感想を書いちゃいます!

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皆様、こんにちは!

今日、ご紹介する映画は『湯を沸かすほどの熱い愛』です。
宮沢りえさん主演の作品で、ちょっと辛めに感想を書こうと思います。

f:id:yukik8er:20191105222029j:plain画像出典:公式HP

CAST

  • 幸野双葉:宮沢りえ
  • 幸野安澄:杉咲花
  • 幸野一浩:オダギリジョー
  • 川瀬鮎子:伊東蒼
  • 向井拓海:松坂桃李     他

あらすじ

銭湯「 幸 さち の湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと 出奔し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。
そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。
その母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うことになり、彼らはぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく。そして家族は、究極の愛を込めて母を 葬(おく)ることを決意する。(引用元:公式HP)

感想

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画像出典:U-NEXT

ネタバレを含みますので、今後観たいと思っている方は…お読みにならないほうが良いかと思います。

正直、問題作だと思っています。
レビューも賛否両論のこの作品は「素敵な愛の作品」という人もいれば、最後が「ホラー」「感動してたのに裏切られた」と言っている人もいます。

私がこの作品を観ようと思ったのは、テレビである芸人さんが「泣いた」と言っていたので観たのですが…泣く?
泣くことはちょっと難しかったです。

末期がんと宣告された幸野双葉(宮沢りえ)の余命2か月間の間のお話です。

娘の安澄(杉咲花)は、学校にいじめに遭っていて…あるときは制服を絵の具で塗りたくられたり、体育の授業があれば制服は無くなる…そんないじめに遭っていた。

父親の一浩(オダギリジョー)に「制服、買ってやろうか」と言われても母の双葉は新しく制服を買わず体操着のまま学校に行かす。
無理やり学校に行かそうとする母に安澄は「おかぁちゃんは何も分かってない!」と大声で叫ぶシーンがある…とても胸が痛かった。

私もいじめられっ子で学校行くと上靴がない、帰ろうとすると運動靴がないなんて日常茶飯事。
後ろから「死ね」とゴミをぶつけられたこともあった。
なんかその時のことを思い出し、心暗くして映画を観続ける私。。。

その後、安澄は体操着のまま学校に向かう。
担任がクラスのみんなに「幸野の制服を隠したやつは誰だ!」みたいなシーンがある。

安澄がいきなりその場で「今は体育の授業じゃないから!」と体操着を脱ぐのだが…そのときのいじめっ子たちの動揺する顔がアップで映る。
そして、制服を返してもらえた安澄。

ここで、私は泣けなくなってしまったのだろう。
いじめてる奴って人間じゃないんですよ!
見た目は人間だけど人の心なんて持ってないんだから安澄が体操着を脱ぎ下着姿になったのを見て動揺するわけない!
逆に面白おかしくはしゃぎ、そしていじめがエスカレートするのだ!
それがいじめだ。

いじめを知らない人たちが作った作品なんだろなあと思ってしまいました。
その後、普通に学校に行けるようになる安澄。ふーん。。。

次は、きっと誰とも血が繋がっていない一浩が連れてきた鮎子の話。
まず映画の冒頭、失踪していた一浩。
その昔、関係を持った人が自分の娘を生んだと言われた。
※その女、他に男を作り実の娘を一浩に預け姿を消していた。

一浩は、失踪していたが双葉に行方がバレ連れ戻された。
その時に鮎子も連れて、双葉と安澄の家に...。

鮎子は、実のお母さんが家を出ていくときに「一年後迎えに来るから」という言葉だけを信じていた。
一浩と共に双葉の家で、住みだしたため実のお母さんに居場所を教えてあげられない。
鮎子は、銭湯の番台からちょこちょこお金を盗み始める。
以前、住んでいた家に戻るための交通費だ。

ある時、鮎子の姿がどこにも見えない。
実のお母さんが迎えに来ると言っていた日に元の家に戻った様子。
双葉と安澄が迎えに行く。

そこで、ずっとトイレを我慢していたのだろう…双葉が来た途端に気が緩みおもらしをしてしまう鮎子。
この2人の抱き合うシーンは、切なくて胸が苦しくなります。

その後、濡れたパンツ脱いだ鮎子。
何故か元の家のドアノブに濡れたパンツをかけて立ち去る安澄。

ここ、なんで?
パンツ持って帰ってください!って普通に思ってしまった。
素手でそのパンツを持って帰る姿の方が心に響いただろう。

その後、旅行に行こうと安澄と鮎子を連れて車で出かける双葉。
おいおい!まず末期ですよね?危ないです。
一人で事故とか遭うなら…もうそこはしょうがないとして見ても、子供2人の命を預かっているということは分かっているのか?

疑問点が多いな、この映画…。

旅行中、ヒッチハイクしている少年向井に会うのだが…この作品で一番不必要な役。
いてもいなくても、今この感想書いているときも書かなくていいんじゃないか?って思うほど必要ない役が1名。

ヒッチハイクの向井と別れ蟹を食べに行く3人。
そこで耳が聞こえない女性スタッフと出逢う。
その女性は実は安澄の実の母親だという。そう!双葉は安澄の生みの親ではなかったのだ。
元々、手話ができる安澄。
双葉から「いつか役に立つから、手話の勉強をしろ!」と言われていたからだ。

実の母親は耳が聞こえないこともあり育児が上手く出来ず、安澄を置いて逃げ出してしまったそう。
ただ、後悔しているような様子もあり、安澄と実母が向かい合って手話で話をするシーンはぐっときます。

その後、双葉は倒れて入院生活…そして亡くなってしまう。

お葬式は、なぜか銭湯で行い住職もおらず、お経はラジカセで流す。
この辺からなんか嫌な予感。
一浩を探すときに使った探偵が霊柩車を手配し、車に双葉を積んだの?と思っていたらなんか河原で休憩する一家。

そして、家族みんなで銭湯のお湯に浸かる。
…ん?薪で銭湯のお湯を沸かしているのだが…よく見ると人間の足裏が見えるではないか。
火葬せず、銭湯の釜?で双葉を燃やしているのだ!
えええ?その湧いたお湯に浸かって「温かいねー」って!えええ?
これって、ホラーなんですか?

湯を沸かすほどの熱い愛…そんな愛の形、私は認められないです。
人を燃やした人たちが運営している銭湯、そして双葉が燃えたとされる釜で炊かれたお湯に入りたいなんぞ誰が思うんだい?

怖いわー、怖いわー!
怖い作品を見てしまったわー。

正直おすすめしたい作品ではないが…愛とはなんだと思う?ってみんなで語り合うために見てみるのも良いかと思われます。


『湯を沸かすほどの熱い愛』予告

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